主従・相棒・兄弟

どれでもいいので私に萌えを!こんばんわ、萌えに飢えている成葉です

主従ってイイヨネ!どんな状況でも主を立てるとか、時折反逆してみたりとか
相棒ってイイヨネ!どっちがどっちでも全く気にしないぐらいの相思相愛ぶりだとなお良い
兄弟ってイイヨネ!基本はお兄ちゃん上がいいけど最近下剋上に凝ってみたり

更に言うならばどっちかが病んでると最高に私好み。狂ってたりとかさ!
つまり誰か書かないかな!ってことさ。自分の文章じゃ萌えないぜ……

というわけで、久々に太陽王国フェルアル。アルフェルじゃないよ!珍しいね!
何処まで載せていいかわからないので中途半端にぶつぎってみた
801苦手な人は逃げて下さいませ

それにしても相変わらず酷い文である。オチがない……





【陽光の虚】

いつかこんな日が来る事は分かっていた。分かっていて敢えてみない振りをし続けていた。
そうしたほうがお互いに幸せになれると信じていたから。けれどそんなもの唯の願望でしかなかった。

ベッドに押し倒されたアルフォンスは覆いかぶさるように馬乗りになったフェルラートに問い掛ける。
「これは何の真似だい。フェルラート」
フェルラートが『秘密基地』と称した隠し部屋はまるで牢のような部屋だった。
昼間でも光が届かぬように隙間すら目張りされた窓。古ぼけた調度品の上には埃がうっすらと積もっている。
『秘密基地』の中央に鎮座する寝具は部屋の主の様であり、異質さの象徴だった。
色褪せた天蓋。手垢で黒ずんだ真鍮の手摺。不格好に縛り付けられた端切れ。人型に凹んだシーツ。
部屋に籠った噎せ返るような弟の香りが何よりの証拠だ。
つまり、この部屋は『そう云う』場所なのだ。
初めてみる部屋の惨状にも弟の奇行にも、アルフォンスは驚かなかった。
「困った弟だね。言わなきゃ何も分からないよ」
いつもの調子で淡々と事を告げる。むしろ驚くべきことはこんなにあっさりと嘘がつける事だった。
その変わらぬ言葉にぴくりとフェルラートの身体が震えた。アルフォンスをベッドに縛り付ける力が強くなる。
影になって表情は読み取ることが出来ない。フェルラートは掠れた声で「兄さん」と呼んだ。
「兄さんの目に僕は“弟”としか映らないの?」
その問いはまるで縋るような響きを持っていた。「違う」と否定して貰う事を前提とした問い掛け。
アルフォンスは自身に出来る最上級の微笑みを浮かべて力強く応えることしか出来なかった。
「……そうだよ」
望まれているのはそんな言葉ではないと知りながら、虚構に空疎な嘘を重ねて吐き出した。
「フェルラートは僕の可愛い腹違いの“弟”だ」
「でも僕にとって兄さんは…………!」
「幻想だ」
これでいいんだと自身に言い聞かせながら
「いいかい、フェルラート。一時の感情で心を動かされていては……」
「兄さんは知らないんだ!!」
大気が震えるほどの予期せぬ絶叫に黙るしかなかった。フェルラートの爪が腕に喰い込み、皮膚が破れた。アルフォンスの血が滲み、シーツに滴る。双方を静寂が包む中、ぎし、とベッドが音を立てて軋んだ。
釣られるようにふふふ、とフェルラートが顔をあげて笑った。声音は打って変わって楽しそうで。
この部屋に入って初めてアルフォンスはフェルラートの表情を見た。
普段の温厚な面影は何処にもなかった。笑みは歪で本当に微笑んでいるかどうかは当人しか分からない。
薄暗い部屋の中怪しく光る翡翠色の瞳は獲物を見つけた獣の様だった。
「ねえ兄さん。僕を教えてあげる。どれだけ兄さんを愛しているかその身に刻んであげる」
フェルラートはアルフォンスの腕を取ると自身が付けた傷跡を愛しそうに眺めた。
「これが其の記念すべき一つ目だね」
抵抗する術を持たないアルフォンスにフェルラートは詰め寄り、無防備な腰を抱いて耳元で囁いた。
「僕だけを見て。僕だけを感じて。僕だけを愛して」
答えなかった。フェルラートの手が這う様に下腹部に忍び寄る。
身動ぎ一つしないアルフォンスに満足したのかフェルラートは嬉しそうに笑んだ。
「一生、僕だけに囚われて。アルフォンス兄さん」
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by vrougev | 2011-07-11 03:05 | Life