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すんごい勢いでフィクション。

もう来年から僕に七夕来ないかもしれないぐらい出来が酷い話(ぇ
とりあえず書き終わったから載せてみる。
見たい方は下へどうぞ。

あ~真面目にネタがない・・・。



在る処のお話です。
昔々のお話です。天と地には彼らがいました。
天に住むは栄光なる魔術師フィーリ=メ=ルーン。彼は地に住む彼を好いておられました。
地に住むはロジェ=ミラ=クレセント。若くして世界を旅する放浪の剣士でありました。
フィーリは彼に会いたいがためにちょくちょく地上界に降り立ち仕事をサボってばかりでした。一人旅をするロジェとしてはこの上なく邪魔な存在だったのかもしれませんが、彼は何も言いません。彼はとても優しい人だったから。
「ロー君、今日も野宿~?」
「あぁ」
「いい加減ちゃんとしたベッドで寝たいなぁ・・」
「お前な・・・」
こんな会話もしばしばされましたが決して仲が悪いわけではありませんでした。
ロジェはフィーリの魔術の腕を認めていたし、フィーリもロジェの剣術に感心していたからです。
ただ、平和な日々は長くは続きませんでした。
七月七日の出来事でした。
フィーリの父である天界の王がその堕落した息子の姿に怒ったのです。
王はフィーリを改心させようと五人の魔法使いを送り、支柱と呼ばれる彼らの力によって二人は引き離されたました。
王はフィーリに言いました。
「毎年この日以外は会っちゃ駄目じゃからの!!」
そう、二人は一年に一度しか会えないという言霊によって縛られてしまったのです。
しかしお互いに嘆くことも悲しむこともしませんでした。
何故かって?
それは栄光なる魔術によって毎日が七月七日だから。
天人として最後の力を振り絞ったフィーリの大魔術でした。

「ロー君~今日は僕冷やし中華が食べたいなぁ」
「我慢しろ」
ほら、今日もこんな会話がどこからか。

by vrougev | 2006-07-07 22:45 | キセツモノ