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ネット依存症といふ

明日は卒業式です。凄い早いなぁ、と言う感がひしひしとしますね
実はこの間、某事件よりネットが不調すぎて困ります。よく落ちるなんてレベルじゃないしwww
今は無線使っていますが上記同文
来週にルーター交換が来るらしいのでそれまでの我慢です
2、3、4日はいませんけどね!其れもまた我慢

世界樹やってます。四階まで来ましたよー。アルケミ男ハァハァ(笑
FOEとのそうぐう、を再び聞きたくなるほどのFOE遭遇率です
面白いからいいけどな!スリル、スリル!!

アルテイルは新EX発売されましたね!
赤と黒は欲しいかなー。青もバルセルダ欲しいので買うかもしれない……
アルフォンスの着せ替えはまだですk(殴殺

明日は泣いてしまいそうで怖いです
来なきゃいいのにな。でも、こないと皆が先へ進めませんよね。それは大変ですからね
泣いていたら「あぁ、あいつ泣いてるな」と思ってくださいませ
スクールリングを指に嵌めて
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by vrougev | 2008-02-29 21:18 | Life

必要なときに必ず忘れている

お財布ウゥゥゥウウウゥ!!!!
何故今日財布を持っていかなかったんだ…、と心底悔やまれる
蟲師の新刊出てたよ!!九巻だよ!!ギンコ、ギンコ!!
Dearなんて同時発売だよ!?しかも最終巻ktkr!!
まぁDearは紅&キャロル出てないと見る気が起きないけど
紅とキャロルが居るからアレは見てるのであってですね…(殴(以下略
次本屋行ったら絶対に買ってやる……!

あ、今日は教会でした。ミサでなくお話聞くだけだったよ
でも、内容をイマイチ覚えていない。感想どうしよう……;;

家に帰ったら大学の制服届いてました
ブレザーと言うか…どっかの企業の制服みたい。個人的には好きなタイプかな
成葉は服合わせが楽になるなら制服賛成派です、はい
私服考えるのって、面倒じゃないですか?だから友達と出かけるときは大体同じ服装だったり^^;

レベル上がったらキャラ晒ししろと偉大なる祗園お兄様(嫌み込)から言われたので頑張ってあげてきたいと思います
とりあえず一揃い装備が切れるようになったら…SS撮って来ますです
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by vrougev | 2008-02-27 19:59 | Life

おめでとう、おめでとう、ありがとう

色々やっているうちにその日になってしまった……、、、
二月二十七日おめでとう。とりあえずおめでとう。この日はいろんな意味で成葉に重要な日であるので祝い

毎日ブログ更新しなきゃなぁと思いながら放置しすぎ。きら☆まじとか殺される
新トヴァラシュの躾がやっともう直ぐ終わりそうです。早く終わらせて向こうのキーボードに慣れなければ……
今デスク使ってるので慣れておかなければ非常にやばそうなのでね^^;

久々に学校に行きました。皆変わったような、変わってないような?w
人のグループに入っていけなくなりました。あれ、ヒト、コワイ?
うぅん、確かに二月中は引き篭もってたから……。だから遠目に傍観者してました
それでも進路の話とかしだすと「あぁ、もう終りなんだぁ」感がして寂しくなります
明日はM教会で半日ミサ。其の後は適当に家族と外食して帰る予定
友達と予定とか立てたほうがよかったかな……?最近自分の世界が狭い気がするぜ

世界樹は三階までようやく到達。FOE自重
固定は パラディン・ソードマン・メディック・アルケミスト
階と用途によって其処に ブシドーかバード、カースメーカーの誰かが入る感じ
お気に入りはアルケミスト。男アルケミかっこよすぎて困る
カスメも好きだよ、カスメ。メディさんもかぁいい。……ワォ、後衛ばっか!!

ラテはメインのみ暇を見つけてレベル上げ。いつの間にか抜かされそうになってたぜ!
赤龍の巣に行ったら頭と足装備以外フレイム装備揃ったとか……男服までorz
サードを早く26にしろって事ですか(´・ω・)そうですか
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by vrougev | 2008-02-27 01:49 | Life

新トヴァラシュ

新しいノートPCを買って来ました

「唯のセルロンには興味はありませんDUその他高スペックPCがいるなら来なさい」

春型モデルの新型をおしげもなくねだり買ってもらいましたよっと
オンラインゲームが動く性能のものを選んだらスッゴイ高くなった
まぁ、我が家はPCに対して寛容なのですが^^;
またバイオです。デザインカッコヨスー。グラフィック性能もよいですよ
ただ難点を挙げるならビスタで使いにくいって処かな
まだまだセッティング中なので微妙。フラッシュプレイヤーいれなきゃ…

一緒に自分専用の赤黒のDSとスカイプ用マイク、目覚まし時計、ヘッドフォン等々も購入
電化製品に溢れるって幸せ…♪マウスとドライヤはまた後日買いに行こうっと

世界樹順調に進んでますが……

FOE、UZEEEEEEEEE!!!!
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by vrougev | 2008-02-23 22:54 | Life

パソコン不調警報発令中

てかメッセがヤバイ。つけてるだけで通常比の二倍位の音立つんですが。
ががががg、って何だろう。何が起こってるPCよ
明後日辺りに新PCを買いに行くらしいので、そしたら色々移して…軽くなるかな?

二つ名シリーズ第三弾。今回は某M氏でございます。無許可!無許可!!
モデルにしたのは名前、でありM氏は良識人なので誤解のないよう…
あれ、実は名前はですね「ゴシックラビリンス」と読みます。読めませんよねぇ
そのままでも読みにくい。「矩形」を初め「くけい」と正しく読めませんでした。恥ずかしい事に
某男女風に男女男男女男女的に女男女女男女男にしようかなぁと思ったりですが、気分的に次は男の子がいい。
誰にするかはまだ決めてませんが、もし決まり次第連絡させていただきます
製作では前回頂いた「対自核」のイラストをによによしながら眺めて書いたり、
某氏の美声をスピーカーで聞きながら打ち込んだりしています。素敵すぐる
イラストいいなぁ、イラスト。誰か描いてくれないかなぁ
皆々様に感謝!ありがとう!!

やらなきゃいけない事は山積みされていますが世界樹Ⅱ買って来たぜ、ふぅっふー♪
きら☆まじ(祝9話一周年(呆)とかCIRCLE(祝16話一年半記念(死)とか在りますが、見ない知らないきーこーえーなーいー!
やっぱ面白いよ。普通に面白いよ!!前回のギルド引継ぎしたかったけどⅠ見つからなかった!
今はやっと三階に辿り着いたあたり。FOE自重しやがれぇぇぇぇ!!
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by vrougev | 2008-02-22 01:26 | Life

三章   在るモノの見物

世界があたしに求めたのは見つける事。見つければ世界はあたしを認めてくれるの!

あたしの大切な王子様。やっとあたしはアナタを見つけたの。
今日この時、あたしは世界の中心に歓迎されるんだわ。

長い年月望んだこの日がやっと来た。
目の前には一人の男。表情の読めない眼をした冴えない旅人が立っている。
コイビトではない。好きなヒトでもない。第一、タイプとはかけ離れているし。
けれど、あたしはずっと広い世界の中で彼を捜し、見続けていた。
理由はひとつ。あたしの存在意義はこのヒトのためにあるのだから。
この世にあたしが誕生した時に世界から告げられた意義は居る限り、ずっと付き纏う。
今の今まで続いていた。この時であたしはようやく解放されるのだ。
この呪縛の中から、なんて言うと何処かの童話みたいでカッコイイかな。
やっとアナタを見つけたの。ねぇ、ずっとずっと会いたくて仕方がなかったんだよ?
「ようこそ、おにいさん」
弾んだ声を無理矢理押さえつけて、あたしは旅人を歓迎する。
結果、幼さが変に残ったなんとも言えない声になってしまった。
「……来た覚えはない」
冷静に状況を把握しようとしていた男はあたしの声に気が付き、答えたのだ。
王子様が答えてくれたっ!!
あたしを見るその目が驚きに見開かれ事に、あたしは気が付かない。
今のあたしは浮かれ過ぎていた。自分でもどうかしているのではないかと思う程。
其の先にあるのは闇夜静寂だと知っているに、はしゃがずには居られなかった。
「非ィ現実的な光景だな」
男は素直な感想を漏らす。確かに現実に生きるモノならこの空間は非現実的だろう。
此処にヒトはいない。建造物もない。生物も、モノも、何もかも。
ないモノはない。
そう表現するのが一番的確だとあたしは思っている。
だって、此処は何でも出来る空間だもの。だからあたしも存在出来る。
「これは、夢なのよ。おにいさん」
白くだだっ広い空間の中にふたりぼっち。あたしとあたしの王子様。
唯それだけ。それ以外は要らない。魔女も狩人も、妖精さんも要らないの。
「あたしはね、ずっとおにいさんを探していたの」
世界が見つけろと命じた。それは単なる口実。世界に付いた小さな嘘。
本当は羨ましかったのだ。世界に存在を認められている旅人。
それはとても幸せな事だから。一目でいい。見てみたかったの。
世界から望まれるヒトは一体どんな姿、形をしていて、どんな風に歩んでいるのか。
「おにいさんはね、世界が選んだあたしの王子様なの。だから見てみたかったのよ」
繋がれた鎖を解き放ってくれる救世主にあたしは笑う。最も見えないかもしれないが。
お姫様が目を開けて最初に見るのは王子様。そして、幸せに暮らすの。
あたしは目を開けて最期に見るのは王子様。そして、自己満足の内に終りを迎える。
全てが終わって、呪いは解けるの。お姫様ではないから幸せにはなれないけど、ね。
だけれども、出来る事なら最期に見る旅人の表情は笑っていて欲しかった。
「……それが、世界がお前に定めた『ナニカ』なのか」
男は小さく呟いた。とても、寂しそうな。違う、哀れみに似た、ナニカ。
どうしてそんな声あげるのかな。あたしは今こんなにも幸せなのに。
「……そんなモノの中にしまわれても……どうして」
そんなモノ。男はあたしの体をたった一言で表した。

白い空間に黒い長方形。本来は立つ筈のない、世界の夢を眠るための箱がひとつ。
そんな中にあたしはいる。もう箱自体があたしだとも言っても良いだろう。
あたしをこの箱に入れてくれたヒトは泣いていた気がする。遠い、遠い昔の話。
よく覚えていないのは年月のせい。もうみんな、大切な事も忘れちゃったよ。
今も彼等は存在しているのかな。それとももう、あたしと同じモノなのかな。
箱には窓が一つ付いている。名知らぬ心優しいヒトが付けてくれた長方形の小窓。
「変わり行く世界がアナタも見られます様に」って付けてくれたんだ。
けれど、その窓は背の低いあたしには高すぎて、あたしはいつも世界を見上げている。
ちょっと不便だよ。でもね、これはあたしの体。大切な身体なの。

「しまわれても存在はあるもん。其れすら無くなったら会えなくなっちゃうじゃない」
あぁ、せっかく憧れの人が目の前に見えないよぅ。見てしまえば全て終りなのに。
心ではなく、あたしの瞳で、アナタを見てしまえば………!
ねぇ、王子様。あたしの大切な王子様。
教えて。今、どんな表情をしてあたしを見てくれているの?
「最期に教えて、王子様。アナタの『あだ名』はなぁに?」
愛しいアナタが持つ世界の使命は一体なんなの。
「………聞くと眠れなくなる」
男はそう呟くとあたしに、箱に近寄り、触れ、そっと耳打ち。
責任は取らない、と男は最期に罪深く呟いた。

あはは、ホントだよ。聞いたらホントに眠れなくなっちゃった。
あたしの王子様はやっぱり凄かったんだね。『あだ名』を聞いて直ぐに悟っちゃったよ。
世界が彼に目を掛ける理由を。そして多分、彼自身もまだ気が付いていない事実も。
でもまだ、パズルは未完成なの。迷路のパズルは曲がりくねってまだ出口は見えない。
だからね、あたし決めたわ。
眠るのは全てを見届けてからにしようって。男の行き着く先には、絶対に何かが在る。
世界に見放されてもかまわないんだから。
………これはちょっと強がりだけど、さ。

もう少しだけ、もう少しだけ、眠らないで頑張ってもいいかな。
其のモノ『矩形の眼』は自ら想いを寄せた男の結末を見守るため『傍観者』と成った。
彼女は今日も箱の中から旅人の世界をじぃと見つめる。
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by vrougev | 2008-02-21 18:23 | 小話

脅威の運の悪さに涙目

バレンタインが終り、すっかり気抜けしている成葉です
そろそろ色んなものを終わらせなければ成らないのですが一向に向かう気になりません
最近はラテールにひたすら浸りっぱなし
メイプル以来の横スクロールMMOはなかなか楽しいです
キー操作もなれてくれば……いける!ハードな動きすると指つりそうになるけどな!!

其のうちSSは載せるとして、
相変わらずメインは魔法使いで、水魔のヒール持ちの錬金薬師
どうみても何処のMMOのメインと変わりません。ヒーラー、好きなんです
まだまだ弱いけれど頑張ってる人に弱いながら辻ヒール飛ばして
手を振りながら「ありがとう」なんて言われたり
だけど、答えるのが恥ずかしいからそそくさとその場を去る

此処まで書いて数年前にもなるとあるMMOのoβを思い出したさ
「お仕事ですから」
と、今言ったら笑われるかな、なんて^^

セカンドは今日作った、黒髪横ポニテ槍少女。一応、細工職人
某杖をメインが持ちたいがために細工職人にさせられた不遇な子
槍楽しいけどね、槍。でも戦闘前衛職の操作が苦手な中の人は大変です!
狼ユニーク武器をいつか手に入れるつもりで作った子でも在ったりなかったり

サードは未定、多分直ぐ作るだろうけど

一応公式HP、ぺたぺた。
トキメキファンタジー ラテール
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by vrougev | 2008-02-17 02:08 | Life

いつもギリギリ、それが成葉クォリティ

と、言うわけでバレンタイン終わりましたー!削ったら微妙になったという寂しさ、なんだこれ
因みに裏はこの延長線上の話だと…読んでくれた人なら分かるはず!はず!!
ロジェが結局いつもと変わらない風になってしまったのが残念で…(ぇ
もっとツンツンするかと思ったんだけどなぁ……てか本編勧めなきゃorz

ホワイトデーも書けというお達しが来ていますが実は本気で無理そうな今日この頃
実は昨日色々ありまして、大学の寮に入ることが決定いたしましたために、切羽詰ってるわけです
六時半起床、十一時就寝とか成葉を殺す気かと思うわけですが、仕方ありません
家族を不幸にするわけにも行かずって奴ですね。よって、住居も千葉に変わります
都民になりたいとは思わないがちと不便な場所だなぁ
色々それ以外にも制約ががg…てか一人部屋だけが救い、みたいな
オンラインゲームも幾つかは自重し無ければって言うかYOがノート入らないっていうね

最近某家族の影響ではじめたラテールは暫く外せそうに無いでしょ
マビノギも同文。アルテイルはブラウザ、スペック関係ない神ゲー………
さ、三ヶ月INしないとYO垢消えるんだよね……本気でオワタorz

とりあえず前の記事はさくっと削除、ミナカッタコトニ
そして、追加したと思って追加していなかったリンクを一件追加です!
Kuoriさんありがとう!大好きだ!!(ぁ

明日は頬の腫れが引いたら友達と出かけて来る予定
少なくとも固形物を食べれるぐらいに…回復しませんかね;;
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by vrougev | 2008-02-14 22:10 | Life

ショコラーテで乾杯を   7

「なにを……!!」
驚きと怒りを湛えた瞳に睨まれてもフィーリは臆した様子も悪びれた様子も無く言う。
「腕は悪くないんだよね、確かに向こうのケーキも美味しいんだけどさぁーっ♪」
「そんなもの…いつ食べた」
飢え死にしそうだったときにもらったのか、と問うとフィーリは首を横に振った。
「チョコレートを明日届けますっ♪、ってお知らせした時っ♪」
そういえば手に入れたチョコレートを明日配ると言う話だったか。
もしそうならこの男を民衆の前に突き出さなきゃいけないのだろうか。
「本来なら自治体に君を渡そうと思ったんだけどぉ…」
ロジェと同じことを考えていたのかフィーリは口を開きながらちらり、とロジェのほうに視線を投げた。それに気が付いてしまったロジェは背中に悪寒を感じる。
とても嫌な予感がする。
「だけど?」
デメルは問い返す。
心情としては問い返して欲しくない、がそうしてくれなけれは話は進まない。
「僕も美味しいチョコレート食べたいんだぁっ♪」
満面な笑み。フィーリは欲望にとても忠実だ。計画を覆すのはいつもの事であり。
「だからちょっとだけ賭けて見たくなった♪」
そして人に幸せを呼ぶと言う魔術師でもあったりなかったり。
「僕は明日の昼にチョコレートを奪われたお店に配りに行くよ」
明日の昼。計画は朝だったはずだが多少遅れても言い訳は付く。むしろ多少遅れても大層有難がられるであろう。待ちに待ったチョコレートを運ぶのだから。
「これで盗難騒ぎはとりあえずチャラになるよね、忙しくなるからさー♪」
なるかどうかは疑問である。が、突っ込むべき場所は其処ではない。
「だからロー君とディメンは今から美味しいチョコレートを考えてねっ♪」
「待て、話が見えない」
何故其処でロジェの名が出る。そもそもロジェは菓子なんて作った事ないと何度も。
フィーリに詰め寄るロジェにフィーリは微笑んだままそっとロジェに手を伸ばした。
其の手は、腕は首に掛けられ、抱きつくように体を寄せられる。
「ねぇ、ロー君、この町に入ったときに約束したよね?」
咄嗟に体を引こうとしても無駄だった。耳元でフィーリは囁く。
「僕の約束、聞いてくれるよね?」
誓ったものは破ってはいけない。破れは………?
「大丈夫、ロー君なら出来るよ。絶対にね♪」
魔術師の優しげな微笑の、言葉の裏は一体。
ロジェは知っている。魔術師の問いの答えはいつ何時も一つしかない。
「……分かった」
「ありがとうっ♪」
不思議とやる気が起きるから困る。なるべくならば厄介事は控えて欲しい。
そう、終わったら文句を言ってやろう。だから、やるのだ。
「おい、お前、悪いが参考になりそうな本を片っ端から持ってきてくれ」
「え、あ、う、あ?」
話に付いていけてないデメルにロジェは前髪を掻き揚げながら言った。
「作るんだろう、美味しいチョコレートを」
なんとかなるならやってやろうじゃないか。

「あの時が本当にはじめてだったんでしょ?お菓子作りっ♪」
あの時と変わらず着飾ったフィーリは上機嫌のままロジェと歩く。
「あぁ」
ロジェの脳裏には数年前のことがまるで数日前の事の様に思い出される。
あの数日、確かに自分は必死だった。そして、それが繋がり現在に至るのだ。
「だけど、完全にロジェの趣味だもんねー♪」
「嫌なら作らないが」
「ごめんなさいっ!だから……」
機嫌を伺いねだる様に上目遣いのフィーリにロジェは微笑む。
「あぁ。後で、だな」
其れは小さな約束。我侭な束縛。
手作りのチョコレートをあげる、と言う数年前の誓い。
「此処だな」
在る通りでロジェは足を止めた。何処にでもあるような石造りの通り道。
ロジェとフィーリの目の前には一軒の立派な店が建っている。
一体何の店なのかが分からない程、多くの女性の人混みと長い長い行列が出来ていた。
幾つもの甘い香りと、笑顔を咲かせているこの街きっての有名店。
「凄いね、隣の店が小さく見えちゃうぐらい大きいじゃないかぁっ♪」
洋菓子店『キャロブ』は確かに人々に思い出されていた。

                                      ショコラーテで乾杯を   Fin
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by vrougev | 2008-02-14 21:50 | キセツモノ

ショコラーテで乾杯を   6

「この男か」
御者室で囮となっていたロジェが事の終りを聞きつけ降りてくるとフィーリが一人の男を縛りつけ、ブイサインを向けていた。男の歳は二十台後半といったところか。きっ、とフィーリとロジェを睨みつけてくる。
「ふぇねー、こほひほねぇー」
見覚えない紅色キャンディーをにこやかに舐めているフィーリの言葉は聞き取れない。
「なんて言っているのか分からん。そのキャンディーどうしたんだ」
因みにロジェが買い与えた覚えはない。
「んー、キャンディーは行き倒れていたらくれたんだっ♪」
「…………」
毎日三食フィーリの飯を作っているロジェの心境を他所にフィーリは舐める?と無邪気に尋ねた。いらない、とロジェは答えて睨む。
「知らない人からモノをもらうな」
「知った人だよ、今はっ♪」
知り合いがいたのか。
驚くロジェにフィーリは首を横に振り、半分程溶けたキャンディーで男を指した。
「この人がくれたんだっ♪」
視線を向けたロジェにフィーリは続ける。
「ねぇ、デメル=ショーティ」
名乗っても居ないのに名前を呼ばれたことに驚いた男、デメルにフィーリは微笑む。
「プロでもない君がチョコレートを奪った理由を教えてくれないかな?」
その優しげな声音に思わず頷いてしまったデメルを見て、ロジェは影で溜息をついた。
また一人、この男の策に堕ちた、と。

デメルは洋菓子店に生まれた。小さなちいさな洋菓子店だった。不自由はなかった。
父の作る姿を見るのは好きだったし、共に生きる母の姿も生き生きとしていたから。
よくある子供の将来語り。デメルは揺らぐ事無く一言を貫いた。
「僕も将来絶対にパティシエになるんだ!街一番の美味しいケーキを作る!!」
言葉通り、成長したデメルは父の後を継いでパティシエになった。
平凡な、穏やかな日々の中で彼はケーキを、菓子を作り続けるつもりだった。
だが、日々はある日を境にがらりと変わる。
彼の店の隣に洋菓子店が出来たのだ。大都市にある店のチェーン店だった。
店名は『エスプリット』

「それからの俺の生活は悲惨なものさ。客は全てそっちに流れた。取り戻そうと足掻く毎日の中、父は過労で倒れて母は死んださ、妹も伏せっている」
場所は目立つ襤褸馬車からデメルの店『キャロブ』の厨房へと場を移していた。
デメルは話を誰かに聞いて欲しかったのかもしれないとロジェは話を聞きながら思う。厨房へと映った途端、デメルはまるでダムの関を切ったかのように止めどなく自分の事を話し始めたのだ。今にも泣きそうな自嘲の笑みをずっと浮かべたまま。
「今も食費だって稼げないほどさ。家族の中で働けるのは俺だけだ」
「だからチョコレートを盗んだの?」
頷いたデメルは言う。
「今は稼ぎ時だからな…奴等に仕返ししたくて……」
その顔色にはロジェとフィーリに見つかったことにより既に後悔の色が出ている。
「考えが馬鹿だな」
「あはは、ロー君ズバッと言いすぎだよぅ♪」
にこやかに其の言葉を肯定するフィーリは口にクリームとフォークを咥えている。
「そんな事するまでも無く此処のケーキ美味しいと思うんだけどねぇ…」
勝手に食べるなと諌めるロジェの口にフィーリはケーキをフォークを無理矢理突っ込んだ。呼吸が出来なくなりげほげほと咽るロジェを横に「美味しいでしょ」とフィーリは笑った。落ち着いて味わえは確かに味は悪くない。クリームは甘すぎず、べた付かず。フルーツが混ぜられているがしっかりと風味と感触が残っている。
甘いものを好まないロジェでもこれならば食べられる…かも知れない。
ぺろりと口に付いたクリームまで舐め取ったロジェの姿を見てフィーリは自信満々に言った。
「ほら、甘いものをあんまり食べないロー君も食べたんだよ!味自体は悪くないじゃないかぁっ♪」
「だけれど……」
フィーリは首を傾げる。彼が導き出した結論はあまりにも単純でいて的確で、無礼。
「売れないのは君のせいじゃない?」
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by vrougev | 2008-02-14 21:49 | キセツモノ